小説の意義
私は小説を読んでこなかったのかもしれない。
家には小説は400冊くらいある。
また、図書館で読んだ本もある。
小説を読んだ経験は多い方だと思う。
でも、小説を「読んだ」といえるのか。
これが最近、心許なくなってきた。
ただ、字を追って、ストーリーを辿っただけ
なのではないかという気がしてきた。
また、小説は誇張していると思っていた。
芸術たらしめるために、あえて情景や心情を誇張して表現しているのではないかと思ってきた。
しかし、そうではないと考えを改めた。
私の生活上の感じ方が、貧しかったのかもしれない。
深く、考えなかっただけかもしれない。
生活をたいせつにするようにした。
すると、小説の響き方が変わってきた。
年齢とともに、感じ方は変わる。
精神的な年齢も同じか。
2歳くらい精神の年齢を重ねた。